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2023-12-05
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アイテム情報
絵図名
南都興福寺南大門[薪能之繪圖]
絵図名ヨミ
ナント コウフクジ ナンダイモン タキギノウ ノ エズ
絵図別名
南都興福寺南大門[薪能之絵図]
著者
藤村, 平七
刊年
171-
出版者
[藤村平七]
出版地
[奈良]
出版日付
[正徳5[1715]頃]
形状
1枚 ; 52×68cm
解題・関連資料等
本図は、「正徳五未年まで凡九百年余」とあるので正徳5年(1715)頃の作成の絵図である。この図は藤村惇叙の出版 (
幡鎌一弘「藤村惇叙著「春日大宮若宮御祭礼図」の書誌とその周辺
」 『奈良歴史研究』70号)。 この頃は毎年2月7日から14日までの7日間行われた。南大門の基壇の中央に衆徒、その左右に寺僧が立っている。 階段の下の左右では薪を燃やし、専当や仕丁が控えている。舞台の西側には鼓を持った囃子方が見え、その後ろに桟敷と階段状の見物床几があり、 東側にも桟敷と見物床几がある。西側の見物床几の後ろは、金春、金剛、狂言、囃子方の楽屋で、舞台への通路である「はしかゝり」が正面南にある。 「薪能」は「薪猿楽の能」の意で、室町中期から使われ始めた略称。行事全体は「薪猿楽」と呼ぶのが本来の形で、若宮祭礼とともに能楽を育んだ行事である。 「薪猿楽」は興福寺の修二会に付随した行事。薪を燃やす光の中で演じられる猿楽であることから、薪猿楽と呼ばれた。 やがて二月に固定し、南大門前で行われるようになり、室町期から見物席が設営されるようになる (表章著「
能楽と奈良
」)。 見物席は衆徒や町の有力者が権利をもっていて、希望者に有料でその席を貸していた。
[参考資料]
231 春日大宮若宮御祭禮圖, 3巻 [寛保2(1742)年序本 いせや庄六版]
104 春日大宮若宮御祭禮圖, 3巻 [安永9年刊本 藤村庄六版]
001 春日大宮若宮御祭禮圖, 3巻 [安永9年刊本 岡本清右衛門版]
注記
モノクロ
請求記号
T-3-155
資料ID
556007092
所在
ふるさと貴重書庫
貸出区分
禁帯出
カテゴリ
絵図
寺院