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大和国絵図

大和国大絵図

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[s.n.]

[S.l.]

元禄12（1699）

1枚 ; 586×389cm

本図は、縦586センチ、横389センチの大和国絵図で、奈良県庁所蔵のものが奈良図書館に移管されたもの。 外題には「元禄之度御改正　天保七年丙申五月修復之」の記入がある。 また、図中の「大和国高都合并郡色分目録」には、15郡の色分け・郡高・村数及び大和国全体の国高・村数を記し、 最後に「元禄十弐己卯年　本多能登守(忠常)　植村右衛門佐(家敬)」とある。 幕府は、元禄年間に正保国絵図から50年を経過して内容が古くなったため、全国規模で国絵図の改訂を行った。 この内、大和の国絵図は、郡山藩主の本多忠常と高取藩の植村家敬が元禄10年(1697)に絵図元になり、同15年2月に献上しているので (川村博忠著『国絵図』) 、同12年の本図は献上本ではないが、幕府撰の元禄大和国絵図の一つであることは間違いない。

参考文献

• 小田匡保「大和国絵図に描かれた大峰 : 山岳聖域に関する地理的知識伝播の一例」『駒澤地理』No.34
• 小田匡保「大和国絵図諸本の系譜について : 大和国絵図に描かれた大峰・再論」 『歴史地理学』43巻5号通巻206号
• 磯永和貴「江戸幕府撰大和国絵図の現存状況と管見した図の性格について」 『奈良県立民俗博物館研究紀要』第16号
• 大宮守人「特別陳列 「江戸幕府撰元禄十二年大和国絵図」について : その展示と写真収録」 『奈良県立民俗博物館研究紀要』第16号

平成27年度奈良県指定有形文化財(歴史資料）。
国立公文書館が所蔵する摸写本は他国のもの等とあわせて重要文化財指定されており、国立公文書館デジタルアーカイブの　重要文化財(国絵図等)　-　元禄国絵図 から閲覧可能。

色調: 彩色
文化財指定にあわせ2016/01/08改称。

T-3-146

556007083

ふるさと貴重書庫

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