奈良県立図書情報館 まほろばライブラリー検索
検索トップ
図書情報館
このアイテムのアクセス数:
871
件
(
2023-06-01
17:26 集計
)
閲覧可能ファイル
翻刻を表示
アイテム情報
絵図名
ならめい志よゑづ
刊年
17--
出版者
絵図屋庄八
出版地
[奈良]
出版日付
幕末頃
形状
1枚 ; 26×42cm
解題
絵図屋庄八が幕末頃に出版した奈良名所案内図。北を上にして東大寺大仏殿を大きく描き、西に興福寺、東に二月堂・手向山八幡、南東に春日社、南西に猿沢池などを配置。 名所の位置関係は分かるが、距離は正確ではない。元興寺の塔や観音堂、般若寺文殊堂も実際の距離より近接して描く。 東大寺大仏殿と興福寺の講堂・金堂・中門・南大門を描くので、大仏殿の落慶大法要が行われた宝永6年(1709)頃から興福寺が焼失した享保2年(1717)正月までの景観である。 しかし、『
奈良大仏前絵図屋筒井家刻成絵図集成
』(奈良大学総合研究所)に収録されている 「ならめいしょゑづ」のうち、筒井正夫家蔵の3点には、細工人中沢嘉兵衛の筆で「弘化二年十二月新調之」「嘉永五年十一月新調之」「嘉永七寅年二月」と書かれている。 本図は、文字の刻線が太いので若干発行時期がずれると思われるが同類のものであるので、幕末の出版と考えられ、 名所にイメージを与えるために、存在しない建物を描いていたらしい。 なお、吉海直人氏は、安政6年(1859)2月に焼失する元興寺の塔が描かれているので、「安政六年以前刊」とされている (「「絵図屋庄八」について : 近世以降の奈良出版文化史管見」同志社女子大学術研究年報44-4)。
注記
色調: モノクロ
請求記号
T-3-132
資料ID
556007069
所在
ふるさと貴重書庫
貸出区分
禁帯出
カテゴリ
絵図
名所