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2023-02-05
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アイテム情報
刊年
1877
出版者
平井佐市郎
出版地
[奈良]
出版日付
明治10[1877]
絵図名
吉野山勝景絵図
形状
1枚 ; 37×52cm
内容注記
平井佐市郎が、明治10年に松川半山の画で発行した吉野山勝景絵図。半山は大坂の絵師で、文政元年(1818)生まれで、明治15年10月の没なので、晩年の筆になる。佐市郎は同9年に、構図は同じだが本図よりも小振りで、不鮮明な
吉野山勝景図
を出版(当館所蔵)。これを半山の絵にして「吉野草創略記」を加え、鮮明な図柄にしたのであろう。表題の吉野山は最高峰の青根ケ峰(標高858メートル)から北西にのびる尾根をいう。吉野山から山上ケ岳までの峰続きに建立された修験寺院を総称して金峯山寺といい、中世には吉野山に蔵王堂を中心に百数十ケ寺、山上にも本堂を中心に三六坊を数え、修験道の根本道場であった。しかし、明治5年(1872)修験道が廃止され、同7年に金峯山寺はすべて廃寺となり、本堂と数ケ寺の塔頭は神社名に変身して廃絶を免れた。「吉野草創略記」にも同年6月に金峯神社を本社として金峯山寺の本堂は、「金峯神社口之宮社殿」とし、大峯山上本堂は同社「奥ノ宮」と改め、山上本堂の役行者像は別に堂宇を建てて安置したと記し、神仏分離の混乱の様子が窺われる。「南朝旧跡吉水神社」とあるのも、吉水院が神社に衣替えしたものである。
注記
色調: 彩色
請求記号
T-3-131
資料ID
556007068
所在
ふるさと貴重書庫
貸出区分
禁帯出
カテゴリ
絵図
名所