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郡区改正 大和一圓実測図

1908

橋本信吉

[出版地不明]

明治41[1908]

軸 ; 120×76cm

橋本信吉が宗孟寛の製図により明治41年に発行した大和実測図。明治29年(1896)3月に式上・式下・十市郡は磯城郡に、添下・平群両郡は生駒郡に、 広瀬・葛下両郡は北葛城郡に、忍海・葛上両郡は南葛城郡に合併。添上・山辺・生駒・北葛城・南葛城・高市・磯城・宇陀・宇智・吉野の10郡になり、翌年施行。 この行政区画の変更によって地図を改訂。 本図と同じ宗孟寛の製図になる大和一円実測図は、明治25年のものもあり、 同29年には阪田一郎も発行している(当館蔵)。 本図は、縮尺が11万4500分の1で、周囲に北緯、東経の目盛りを付けているなど、 明治29年版とほぼ同じもので、阪田一郎の版権を引き継いだのであろう。 凡例には、山・川・国界・郡界・国道・五十三聯隊練兵場・射的場・町街・大字名・町村界・郡役所・警察署・学校・神社・寺院・鉄道・停車場・鉱山・山陵・ 御墓・郵便電信局・為替貯金所・古城・紡績所・名勝を示す地図記号を記載。 この内、五十三聯隊練兵場と射的場については、明治41年に連隊が奈良に置かれることになり、翌42年3月、新兵舎に転営しているので、 本図が発行されたときにはまだ転営していない。 なお、明治29年版の凡例にあった県道・里道・瀑布の地図記号は削除している。

• 「大和全国地図」明治15(1882) [T-1-81]
• 「大和全国地図」明治24(1891) [T-2-112]
• 「大和全国地図」明治32(1899) [T-2-113]
• 「大和分郡里程図」明治25(1892) [291.65-6]
• 「添上郡全図」明治28(1895) [T-1-85]
• 「郡区改正 大和國一圓実測図」明治29(1896) [T-2-114]
• 「郡区改正 大和國一圓実測図」明治41(1908) [T-2-119]

構成注記: 宗孟寛製図
色調: モノクロ

T-2-119

556007056

ふるさと貴重書庫

禁帯出