奈良県立図書情報館 まほろばライブラリー検索
検索トップ
図書情報館
このアイテムのアクセス数:
987
件
(
2022-08-08
17:15 集計
)
閲覧可能ファイル
翻刻を表示
アイテム情報
刊年
18--
出版者
[出版者不明]
出版地
[出版地不明]
出版日付
[明治3-15[1870-1882]]
絵図名
[いんばんや絵図]
形状
1枚 ; 37×51cm
内容注記
松川半山画、井上治兵衛彫刻による旅宿印判屋の引札。上段に奈良の名勝古跡を説明し、「是等の眺望吾楼より一眼に居ながら見渡す、其絶景云ハん[ ]御入来を奉希上候」と記す。松川半山(文政元~明治15年)は、挿絵などで著名な大坂の絵師。本図と同じ構図で、明治15年の松川半山述画、高野旭昇堂彫刻の「御定宿小かたなや善助引札」が天理大学附属天理参考館に所蔵(
大和名所絵図巡り : 一枚刷りにみる遊山風物
天理ギャラリ-第102回展図録)。「寧府紀事」嘉永2年(1849)4月8日の条にも、旅籠屋「小刀や善助」の繁盛ぶりを記す。『
奈良公園史
』には、半山の画で、猿沢池畔の旅亭金波楼を載せるが、明治32年「
奈良繁昌記
」によれば、「金波楼」は「印判屋」の別室なので、印判屋の引札と見てよい。同書には印判屋は、「伊勢参宮大和巡遊の旅人にして当家を知らざる者なく、古来頗る有名なり」とあり、明治17年の「
大和名流誌
」にも印判屋が見える。『
奈良公園史
』には「金波楼(阪田氏)は小刀屋を合わせた」とあるので、明治15年以降、印判屋は小刀屋を買収したらしいが、小刀屋の引札を一部改作して使用。旅館の立地の良さを強調するため、三笠山・春日四社・若草山・手向八幡・二月堂・大仏を猿沢池の南に配置し、実在しない興福寺南大門を描く。
注記
構成注記: 井上治兵衛彫
色調: 彩色
請求記号
T-2-98
資料ID
556007035
所在
ふるさと貴重書庫
貸出区分
禁帯出
カテゴリ
絵図
名所