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2022-08-14
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アイテム情報
刊年
1889
出版者
山中富次郎
出版地
[出版地不明]
出版日付
明治22[1889]
絵図名
大和國大峯山略図
形状
1舗 ; 37×52cm
内容注記
山中富次郎が明治22年に発行した大峯山案内図。大峯山は広義には大峰山脈をさし、狭義には山上ケ岳(1719メートル)をさしていう。歴史的には金峯山に対して大峯山というが、ここでは山上ケ岳のことをいう。吉野山から山上ケ岳までの峰続きに建立された修験寺院を総称して金峯山寺といい、中世には吉野山に蔵王堂を中心に百数十ケ寺、山上にも本堂を中心に三六坊を数え、修験道の根本道場であった。明治初年の神仏分離令で金峯山寺はすべて廃寺になり、本堂と数ケ寺の塔頭は神社名に変身して廃絶を免れたが、他の寺院は廃絶。その後の修験道復帰の陳情で、明治19年(1886)天台宗修験派寺院として復活。本図は復活してまもなくの明治22年のもの。画面の下段左に吉野川と桜が満開の吉野山を配置し、中段右はに、山上ケ岳への登山口として古くから知られる洞川・竜泉寺があり、上段に山上ケ岳を大きく描き、吉野山と洞川から大峯山への参道が書き込まれている。桜に桃色、道と建物の一部に茶色を彩色。表題は吉野山・大峰山略図としてもよいものだが、大峰山を大きく配置し大峰山を主題とする構図になっている。山上ケ岳頂上の山上蔵王堂は5月から9月にかけて山入が行われ、白衣の行者が集まり、行者以外の登山者も多い。
注記
構成注記: 山中富次郎印彫
色調: 彩色
請求記号
T-2-96
資料ID
556007033
所在
ふるさと貴重書庫
貸出区分
禁帯出
カテゴリ
絵図
名所