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2023-06-01
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アイテム情報
絵図名
大和吉野山大峯山全景
刊年
1911
出版者
[出版者不明]
出版地
[出版地不明]
出版日付
明治44[1911]
形状
1舗 ; 35×51cm
解題
楠田良三が、ミクニ堂の印刷で明治44年に発行した彩色刷りの吉野山・大峯山案内図。吉野山は大峰山脈の北端に位置し、青根ケ峰(標高858メートル)から北西にのびる尾根をいう。大峯山は広義には大峰山脈をさし、狭義には山上ケ岳(1719メートル)をさしていう。歴史的には金峯山に対して大峯山というが、ここでは山上ケ岳のこと。吉野山から山上ケ岳までの峰続きに建立された修験寺院を総称して金峯山寺といい、中世には吉野山に蔵王堂を中心に百数十ケ寺、山上にも本堂を中心に三六坊を数え、修験道の根本道場であった。明治初年の神仏分離令で金峯山寺はすべて廃寺になり、本堂と数ケ寺の塔頭は神社名に変身して廃絶を免れたが、他の寺院は廃絶。その後の修験道復帰の陳情で、明治19年(1886)天台宗修験派寺院として復活。同29年5月には高田・吉野口間が開通し、大阪や奈良方面からの参詣者の鉄道の便が増す。下段に吉野川と桜が満開の吉野山を配置し、中段右に、洞川・竜泉寺があり、上段に山上ケ岳の本堂を大きく描き、吉野山と洞川から大峯山への参道を書き込む。彩色は緑を基調とし吉野山の桜と中段及び左下の雲型を橙色にする。本図は第4版発行と版を重ねているのは、鮮やかな色彩が好評だったのでろう。
注記
色調: 彩色
請求記号
T-2-95
資料ID
556007032
所在
ふるさと貴重書庫
貸出区分
禁帯出
カテゴリ
絵図
名所