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2023-04-02
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アイテム情報
絵図名
和州南都之圖
刊年
1709
出版者
[山村和泉開板]
出版地
南都
出版日付
宝永6[1709]
形状
1舗 ; 95.5×61.5cm
解題
宝永6年(1709)2月発行された墨刷りの奈良町図。発行者は南都山村和泉。 宝永版は三種類現存するが、いずれも寛文6年(1666)の「南都尾崎三右衛門開板」の図を踏襲し、露座状態の大仏から大仏殿になるなど、 43年間に変化した所を部分的に修正。発行者名の「山村重三郎」「山村左門」「南都山村和泉」の部分だけを改刻している (
西田與四郎「奈良の古地図」
『奈良叢記』所収)。 この内、山村左門は、陰陽町に住む陰陽師・暦師として江戸後期の記録に見える (
吉田栄治郎「近世大和の陰陽師と奈良暦」
『陰陽道叢書』三所収)。 山村重三郎や山村和泉も一門の陰陽師であろう。 図中の吉備塚は、奈良の陰陽師の信仰が篤い所なので (
梅木春和「吉備塚縁起 : 南都陰陽師の伝承」
『まほろば』12号)、 発行者が陰陽師関係者であるため特に表記したものかと思われる。 町屋の部分を墨色で充填し、町名は道路中に示す。街区を黒く塗りつぶすのは京都でも古いものは同様 (矢守一彦著『
古地図と風景
』)。 興福寺と東大寺の僧坊は、図中の屋敷の白地に符号を付けて余白に僧坊名を一覧にする合紋を取り入れている。 本図の開板は、宝永6年3月からの東大寺大仏殿の落慶法要に合わせて出されたもの。このとき15万人以上の人が奈良を訪れている。
「和州南都之図」宝永6(1709) [T-2-92]
「和州南都之図」安永7(1778) [T-2-97]
「和州奈良之図」天保15(1844) [T-1-70]
「和州奈良之絵図」元治元(1864) [T-2-101]
「和州奈良之絵図」明治12(1879) [T-2-102]
注記
色調: モノクロ
請求記号
T-2-92
資料ID
556007029
所在
ふるさと貴重書庫
貸出区分
禁帯出
カテゴリ
絵図
古地図・地図