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2023-02-05
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アイテム情報
刊年
1713
出版者
丸屋善兵衛
出版地
[京都]
出版日付
正徳3[1713]
絵図名
和州芳野山勝景図(2)
形状
1帖 ; 31×34cm
内容注記
貝原益軒が正徳3年(1713)に出版した吉野山案内記。
竪30.5cm、横17cm、折山が22折りの大型の折本で、美濃紙を一折として継ぎ合わせる。 巻頭の三面には「棲神霊藪」の大字があり、 この後見開き八面に、写景図形式で吉野山の桜の時期の六田ノ渡しから上の安禅蔵王堂までを丁寧な彩色で忠実に描く。 絵図部の後に吉野山の由来を述べ、「八十四翁貝原篤信記」と記す。
続く八折半は「吉野名勝考」と題する吉野の地誌である。 文章の部分はいずれも既刊の「和州巡覧記」の記事に若干の修正を加えたもの (
平井良朋「大和の書物 (20) 和州吉野山勝景図」
『月刊奈良』25巻5号)。 奥付には「平安城書舗柳枝軒茨城信清謹誌」とあり、京都の書肆茨城信清が本書出版の経緯を述べ、表紙は薄茶色を使用する。
貝原益軒は、若い頃からしばしば大和を訪れ、元録9年(1696)には「大和巡覧記」を出版。 これは、益軒自身が現地を踏査し、観察した事実を盛り込んだ新しい型のガイドブックであった。 本書はその後17年を経て、吉野の部分だけを抜き出し、益軒の原画をもとに彩色の風景画を添えたもので、益軒は吉野に対して強い関心があったことが窺える。 (千田稔著『
風景の構図 : 地理的素描
』)。
注記
色調: 彩色
折本
請求記号
T-2-90
資料ID
556007027
所在
ふるさと貴重書庫
貸出区分
禁帯出
カテゴリ
絵図
名所