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2023-09-25
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アイテム情報
絵図名
月瀬楳渓躑躅川真景
絵図名ヨミ
ツキガセ バイケイ サツキガワ シンケイ
絵図別名
月瀬梅渓十六勝地真景圗 / 月瀬梅渓十六勝地真景図
著者
岡本, 八谷
刊年
1893
出版者
岡本重五郎
出版地
大和國添上郡月瀬村
出版日付
明治26[1893].4
形状
1舗 ; 46×67cm(折りたたみ16×12cm)
解題・関連資料等
岡本重五郎が、岡本八谷の作図で明治26年に出版した月ケ瀬梅渓図。月ケ瀬村は、名張川が雄大なV字形の渓谷を刻みながら村内を西流する。 この付近では五月(躑躅)川とよばれ、両岸には梅が多い。梅の実は、乾燥させたて烏梅といい、紅染の媒染剤としての需要があった。山林が多い月瀬の村々にとって、 烏梅の収益は村の経済をうるおす貴重な財源であった。文化・文政(1810~1830)ごろには梅樹は村内一帯に広がり、十万本近い状態であったという。 早春の頃には、梅花の里と化し、両岸に起臥する奇岩怪石、山嶺重畳として渓流に迫る絶景と調和し、月ケ瀬梅渓として知られるようになる。 文政2年(1819)伊勢山田の学者韓聯玉が来遊、 文政13年斉藤拙堂が「
月瀬記勝
」でここを賞揚し、 翌年来遊した頼山陽も絶賛している(『
月ケ瀬村史
』)。 題箋には「月瀬梅渓十六勝地真景図 全」と記し、「風流人士の道しるべの栞となす」と述べる。 右上段には「官許 月瀬楳渓躑躅川真景」と記載。名所に赤丸、道に茶色、人家の屋根(茅葺)に黄色を彩色、右下には十六勝地の名称と方位・距離を列記し、 実測図を載せ道を赤線で示す。明治になると梅林が減るが、観光客は20年代から漸増する。
注記
色調: 彩色
はめ込み図:月瀬梅渓實測圖
請求記号
T-1-80
資料ID
556007017
所在
ふるさと貴重書庫
貸出区分
禁帯出
カテゴリ
絵図
名所