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2023-06-01
17:02 集計
)
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アイテム情報
絵図名
元興寺古図
刊年
1---
出版者
[出版者不明]
出版地
[出版地不明]
出版日付
江戸後期(?)
形状
軸 ; 58×73cm
解題
軸装に仕立てた肉筆の元興寺伽藍復元想像図。元興寺は南都七大寺の一つ。飛鳥の地にあった法興寺が平城遷都にともない京内に移され、元興寺と改めた。 近世初期、元興寺はすでに天平時代の大寺の姿はなく、大半は宅地化し、塔跡の他は遺跡としても残らず、資材帳も伝わっていないため、復原が困難であった。 しかし、戦後行われた極楽坊本堂、禅堂の解体修理により、これが東室南階大房の後身であることが分かり、講堂基壇の東北隅の位置が発掘で確認された。 金堂基石なども昭和50年調査され、伽藍中軸上に南大門・中門・金堂・講堂が並び、廻廊は中門両脇から出て講堂に連なる伽藍配置であることがわかった (
『大和古寺大観』第三巻
)。 本図では、廻廊は中門両脇から出て金堂に連なり、廻廊の東と西に東金堂と西金堂、講堂の東西と北に三面僧坊を描いているが、実際は東金堂・西金堂はなく、 僧坊は講堂の北に東室二組、西室二組があった。恐らく本図は、興福寺の伽藍配置を参考にして描かれたのであろう。 彩色は、堂舎の柱が朱色と黄色に、連子窓には紺色、瓦に鼠色が使われている。図中の五重塔や観音堂は安政6年(1859)に焼失するので、 焼失以前に描かれたものかもしれない。
[参考資料]
奈良県教育委員会文化財保存課編 「元興寺極楽坊本堂・禅室及び東門修理工事報告書」 (1957)
奈良県教育委員会 「元興寺金堂跡発掘調査概報」 (1975)
注記
色調: 彩色
請求記号
T-1-13
資料ID
556006949
所在
ふるさと貴重書庫
貸出区分
禁帯出
カテゴリ
絵図
寺院